2024.11.28
ハイキングを快適に楽しむ!初心者にもおすすめのシューズ16選
変化に富んだ日本の四季を全身で感じながら歩くハイキングは、日頃の運動不足解消や健康増進というフィジカル面だけでなく、癒やし効果や脳の活性化などメンタル面にも好適なアクティビティです。「歩くスポーツ」とも言えるハイキングを足元から支えてくれるシューズを取り上げ、選び方のコツやおすすめのアイテムを紹介します。
平坦な舗装路を歩くスニーカーと、重い荷物を背負って高山の不安定な岩場を歩くトレッキングシューズの中間に位置するのが、ハイキングシューズです。未舗装のハイキングコースを歩くために頑丈に作られている一方で、適度に軽く柔らかい優しい履き心地が特徴。なだらかな山の土道や木道などのシーンでは、硬く重いトレッキングシューズよりも快適です。
アップダウンの少ないハイキングコースであれば、スニーカーに近い履き心地のローカットがおすすめ。ただし砂利や落ち葉などが靴の中に入りやすいので、コースの状況によっては注意が必要です。アップダウンのあるハイキングコースでは、捻挫などのケガ防止の観点からも足首周りをホールドしてくれるミドルカットが安心です。
ソールで重要なのが硬さ。平坦な路面では踵で接地し爪先で蹴り出す足の動きがストレスなく可能な柔らかいソールが快適ですが、段差が多い路面では足の形が安定する硬めのソールがおすすめです。またラグ(突起)の形状・深さ・配置や材質が滑りづらくなっているか、写真と商品説明をよく見て選ぶと良いですよ。
岩、木の根などが飛び出てでこぼこしている路面からのショックは足の疲労の大きな原因となるため、クッション性や衝撃吸収性はシューズ選びの大事なポイントです。左のOn社はアウトソール(靴底)自体に空洞を設けた構造で、右のMAMMUT社はソールの内部に衝撃吸収性のあるプレートを内蔵しています。アイテム選びの際は、クッション性を高める工夫がされているかチェックしてみましょう。
アウトドアスポーツであるハイキングでは、雨の日やぬかるみに備えた防水性も大きなポイント。ですが、防水性が高いものほど中に蒸気をため込みがちで、靴内が蒸れると靴下の機能が落ちて靴ずれを起こしやすくなってしまいます。GORE-TEXなど防水性と透湿性を兼ね備えた素材を使ったシューズがおすすめです。
優れたスペックを活かすためにも、自分の足に合うサイズを選びましょう! ハイキング用の厚手の靴下を履き、床をトントンと踵で叩きフィットさせた状態で爪先に足指が自由に動かせる程度のゆとりが必要です。通販の場合は1.5cmほど大きいサイズを目安にしましょう。また日本人の足は欧米人よりも甲高・幅広なため、海外ブランドのシューズは高さ・幅も要チェックです。
監修
鷲尾 太輔(わしお だいすけ)
山岳ライター・登山ガイド・山岳観光コンサルタントなど「山と人をつなぐ架け橋」をモットーに登山に関わる様々な活動を展開。YAMA HACKやYAMAP MAGAZINEなどのWEBメディアでは、ギアレビューやルートガイドから、地図の読み方などの登山知識、安全啓蒙や山岳信仰まで、様々な記事を執筆中です。
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