コートの種類を徹底解説! シーン別レディースコートの選び方コートの種類を徹底解説! シーン別レディースコートの選び方

2024.11.18

コートの種類を徹底解説! シーン別レディースコートの選び方

秋冬の必需品となるアウター。とくにこの時期の寒さを乗り切る暖かいコートは絶対に必要ですよね。しかし、コートは収納的にもお値段的にもそう何着もそろえられるものでもありません。だからこそ一点入魂、「これぞ!」というコートを選びたいもの。そこで今回は、ご自身の生活シーンにあったコートの選び方をご紹介します。

目次

  • コートの種類にはどんなものがある?

  • 【シーン別】コートの選び方

  • コートに合わせたい冬小物

コートの種類にはどんなものがある?

トレンチコート

少し肌寒い日に役立つ王道のアウターがトレンチコート。英国の陸軍が外套として使用していたのが起源です。肩に「エポレット」というベルトがあり、胸に「ガンフラップ」という当て布がついているものがもっともスタンダードなデザイン。

チェスターコート

ジャケットのようなかっちりとした襟がついているデザインのコート。素材はさまざまですが、ウール地で作られたストレートシルエットのコートがオーセンティックなデザインです。もともとフォーマル要素が強くビジネスでも使えます。

スタンドカラーコート

カラー(襟)が立っているデザインのコートをスタンドカラーコートと言います。襟が立ち上がっているので冬風から首元をしっかり守ってくれます。また、見た目もスッキリとした印象があり着こなすだけで洗練さをまとえるのが特徴的。

ノーカラーコート

襟がないデザインのコート。ここ数年はとくに人気が高いデザインです。襟がないことで男性的な強さが軽減され、全体に柔らかい印象を与えることができます。また、ボリュームのあるマフラーとも相性が良く首元に窮屈さを感じずに着こなせます。

ガウンコート

襟・ボタンがなく、カーディガンのようにさっと羽織るガウンコート。前を合わせて共布のベルトで締めるラフな着こなしが、リラックス感のある印象を与えることができます。ノーカラーコート同様に襟がないので、ボリュームのあるニットとも合わせやすいです。

ダッフルコート

トグルという留め具がついたフード付きの厚手コート。元は漁師の防寒着だったそうで、水に強い素材で作られたのも特徴的なポイント。現代では生地や留め具の素材は種類さまざまありますが、基本の形は今も変わらないのがダッフルコートです。

Pコート

ボタンにイカリのマークがついたメルトン生地の襟つきコート。こちらもトレンチコートと同じく、英国海軍の外套が発祥となったアイテムです。メルトン生地は生地の密度が高く風を通しにくい素材なので非常に機能的。制服発祥というのもあり、フォーマルアウターや学生服の指定コートとして発展しています。

モッズ(ミリタリー)コート

米軍の野戦用に使われたアウター全般のことを指します。現在は当時の米軍モデルに限らず、さまざまなデザインのモッズコートが登場。共通の特徴としては、ミリタリー柄・カーキ色・中綿素材・ファーフード付きといったものが挙げられます。

ダウンコート

あひるやガチョウといった水鳥の羽毛が入ったコート。中綿よりも暖かく、非常に防寒性に優れたアウターです。ボリュームのあるシルエット、羽毛が逃げないようステッチが施されているのが特徴的。最近では着痩せするデザインも登場しているので目が離せないアウターの一つです。

ファーコート

毛足の短い毛皮で作られたコート。しかし昨今ではほとんどの商品が、毛皮に似せた化学繊維で作られています。ふわふわとした見た目が高級感を漂わせるアイテムです。コート全体がファーで出来ているものと、コートの一部にファーがついているものがあります。

ムートンコート

羊の毛と革を合わせたコート。こちらも保温性が高く、とても暖かいアウターです。デザインもさまざまですが、もっともスタンダードなのはコートの内側がボア(羊の毛)でコートの外側が羊の革を使用しています。襟や袖からボアの白い毛が見えるのが可愛らしくデザイン性にも優れています。

キルティングコート

ダイヤ柄のシーム(縫い目)が施された中綿入りのコート。基本は中綿ですが、羽毛や毛を使用したアイテムも存在します。薄手のアウターながらも中綿が入っているので暖かく、軽い質感が魅力です。トレンチコートなどのライトアウターのライナーとしても活用されています。

ボアコート

毛足の長い織物で作られたコート。見た目は羊の毛のようにもこもこしています。羊毛を使用しているとイメージされますが、使用する素材は羊に限りません。コートのデザインも、着丈の長さもコレと決まったスタンダードな決まりがないので、お好みのデザインを選ぶとよいでしょう。

【シーン別】コートの選び方

通勤向け

通勤用のアウターは、ジャケットやきれいめなパンツと合わせられるようにきちんとした印象の残るデザインを選ぶのが正解。王道はトレンチコートですが、真冬時季は寒いのでチェスターコート・スタンドカラーコートがおすすめです。また、厚手のニットを合わせた通勤コーデならオーバーサイズシルエットのガウンコートも相性がよく、今っぽい着こなしになります。

ママ友やデートコーデ向け

プライベートなシーンのなかでも、ちょっと気合を入れておしゃれをしたいときはきれいめのスカートやパンツと合わせられるファーコートやノーカラーコートがおすすめです。恋人や夫とのデートコーデならフェミニンスタイルにあう揺れ感の美しいAラインシルエットの、ノーカラーコートorガウンコートがベストマッチ。

子どもと公園・お出かけコーデ向け

子どもとのお出かけコーデはとにかくアクティブに動けるアウターが使えます。そのため、ロング丈よりミドル・ショート丈の暖かいアウターがよいでしょう。フリース素材のボアコート・軽くて暖かいキルティングコート・モッズコートは動きやすくてよいですね。

フォーマル・冠婚葬祭向け

ドレッシーな着こなしが必要な、ホテルディナーや冠婚葬祭シーンではもっとも格式の高いチェスターコートがイチオシ。この他、洗練さのあるスタンドカラーコートもフォーマルシーンに向いています。着丈は組み合わせるお洋服にもよりますが、基本はミドル・ロング丈がベストです。

寒い日向け

10℃以下の真冬期を凌ぐならやはりダウンコートはマストハブ。ムートンコートも真冬の寒さにしっかり対応してくれるのでおすすめです。モッズコートはファーフード付き・羽毛入りがよいでしょう。中綿コートは、防寒性はありますが10度以下だと寒さに対応しきれない可能性があるのでインナーの重ね着が必須です。

コートに合わせたい冬小物

監修

角佑宇子(すみゆうこ)

ファッションスタイリスト・ライター。『ananweb』『 女子SPA!』などをはじめとするWEBメディアにて、30代〜40代の大人の女性に役立つファッションテクニックやトレンド情報を発信。体型の悩みを改善する着こなし、トレンド服を上手に取り入れるコツなど、すぐに試せるコーデテクニックを提案しています。