2022.10.20
ミリタリーコートを
自分らしく着こなすトレンドコーデ術
2022.10.20
ミリタリーコートを
自分らしく着こなすトレンドコーデ術
時代とともにファッション化され、今では必要不可欠な定番アウターとして親しまれているミリタリーコート。オーソドックスな軍服らしいデザインはもちろんのことフェミニン系・モード系など、さまざまなミリタリーコートが登場しています。今回は、そんなミリタリーコートの魅力を解説! 上手な着こなし方やトレンドコーデもご紹介します。
CONTENTS
#01 &mallで人気のミリタリーコート
#02 ミリタリーコートの特徴
#03 ミリタリーコートの種類
#04 ミリタリーコートの選び方
#05 ミリタリーコートのコーデ例
&mallで人気のミリタリーコートはこちら!
ミリタリーコートの特徴とは?
ミリタリーコートとはその名の通り、かつての米軍や英国軍で用いられたアウターの総称です。軍服がルーツとなっているため、基本的にはほかのアウターに比べて機能性や耐久性に優れています。ですが、現代ではあくまでファッションアイテムとして、トレンドに合わせたデザインも多く展開されています。
カーキ色や迷彩柄のアウターを想像しがちですが、実はデザインが豊富。Pコートやダッフルコート、トレンチコートもすべてミリタリーコートです。MA-1はアメリカの空軍ジャケット、Pコート・ダッフルコートは英国海軍のジャケットといったように、国や使用用途によって多様なデザインのミリタリーコートが生まれました。
ミリタリーコートの種類は?
<モッズコート>
モッズコートの原型は、「M-51」というアメリカの軍服パーカーでした。モッズという呼び名は、1960年ごろの英国男性(モッズ)がファッションとして「M-51」を好んで着用していたことが由来となっています。フード付き・裾が絞れるドローストリング・燕尾服のような背面のスリットが、モッズコートの大きな特徴です。
<Pコート>
英国海軍のアウターとして親しまれたPコート。凍てつく海風にも耐えられるように目の詰まった厚手のメルトン生地が採用されています。大きな襟と立体的なシルエット・錨(いかり)マーク付きのボタン・ダブルブレストジャケットがPコートの特徴です。英国らしいかっちりとしたデザインがクラシックで、女性にも古くから好まれています。
<ダッフルコート>
元はベルギー生まれのアウターを英国海軍が軍服として採用したことから広まったアウター。寒い冬の海でも取り外しやすいように工夫された水牛の角のトグルボタン・大きなフード・大きなポケットが特徴です。少しかわいらしい印象がありますが、日本では学生用コートとしても親しまれています。
<トレンチコート>
第一次世界大戦時に英国軍が使用していた防水用コート。ギャバジン生地・エポレット(肩のボタン留め)・ラグランスリーブ・共布のベルト付きなどの特徴があります。トレンチコートがファッション化しても、多くは当時の特徴をそのまま受け継いでいることが多く、王道のミリタリーコートとして知られています。
<MA-1>
アメリカ空軍で愛用されているフライトジャケット。飛行機に乗るときに邪魔にならないよう、シンプルなデザインが特徴です。襟のないショート丈・内外と腕のポケット・鮮やかなオレンジ色の裏地というのがMA-1の原型モデルとなっています。日本では数年前に再ブームになって以降、男女ともに人気の高い定番アウターです。
<オールウェザーコート>
その名前の通り、どんな天候の日でも快適に過ごせるライナー付きのシンプルなロングコート。1980年代のアメリカ海軍の制服として採用されたミリタリーコートとしては、最も新しいタイプです。あまりなじみのない名前のコートですが、国内ではステンカラーコートとして親しまれています。現在はライナー付きのほかに、ウール素材、中綿入りのタイプなど幅広いデザインが展開中です。
<ライナージャケット>
着脱できる薄手の防寒用ライナーで、本来はミリタリーコートと一緒に着用するものですが、ライトアウターとしてそのまま着るのもおすすめです。キルティングジャケットやボアジャケットという呼び名でも販売されていて、人気が高いアイテムです。
ミリタリーコートの選び方
<サイズ感>
ロング丈のモッズコート、トレンチコート、オールウェザーコートは、重ね着がしやすいようにややオーバーサイズのシルエットを選ぶのが正解。厚手ニットを重ねたときに袖や身幅が窮屈にならないか確認しましょう。Pコートやショート丈のダッフルコートは、きちんと感が出た方がきれいなので、ジャストサイズを選んでください。
<カラー>
ミリタリーコートらしさを求めるなら、おすすめは定番のカーキです。ミリタリーコートの無骨さが少し苦手なら、シックな印象になるブラック・ネイビー・ホワイトが着こなしやすいです。コツをつかめば明るめのブルーなども個性が出て素敵です。
<シルエット>
動きやすさや機能性に優れているので、ボリュームのあるシルエットが多いアイテムです。着こなしによっては着ぶくれを起こしやすいので、シルエット選びも重要です。背を高く見せたいなら、Aラインのコートを、引き締めたいならベルト付きのコートがおすすめです。
<機能性>
目的に合わせて機能面で選ぶ方法もあります。冷えからしっかり守りたいなら、中綿入りのMA-1やメルトン生地のPコートを、雨や雪の対策なら防水性が高い生地のトレンチコートやナイロンのステンカラーコートが◎。
ミリタリーコートのコーデ例
コーディネートのポイントと合わせて、使用アイテムや類似アイテムをご紹介します。
お気に入りのコーディネートをお楽しみください。
モッズコートは、定番のカーキではなく、ホワイトを取り入れるとリュクスな印象になります。全身をオールホワイトでまとめてしまうと膨張して見えるので、ボトムスに柄を入れてメリハリを意識しましょう。秋冬はダークトーンが多くなるからこそ、周りと差のつくミリタリーコーデを楽しんで。
- アウター<grove> ¥7,788
- トップス<titivate> ¥4,389
- ロングパンツ<BEAUTY&YOUTH> ¥15,840
ミドル丈のモッズコートはボトムスとのバランスが難しいアイテム。細身のパンツも良いですが、Iラインのワンピースの方がバランスの取れた上品なコーデに仕上がります。足元はモッズコートに似合う少しごつめのショートブーツを。全体の色を2トーンに抑えると上品さがさらに増します。
- ステンカラーコート<CUBE SUGAR> ¥10,780
- ワンピース<URBAN RESEARCH> ¥2,750
- シューズ<エスペランサ> ¥3,894
ナチュラルな風合いを感じるキルティングジャケットは、あえてシックな黒でクールに仕上げて。とはいえ、インナーまでもが暗くなりすぎると重い印象になるので、トップスは白、ボトムスは人気のきれい色でまとめましょう。センタープレスパンツは、カジュアルなアウターに洗練さをプラスしてくれます。
- アウター<WEGO> ¥5,498
- ロングパンツ<OPAQUE.CLIP> ¥5,280
- トップス<SHIPS> ¥12,551
ミリタリーコートを取り入れるならやっぱりカーキが本命ですが、野暮ったく見えそうで心配なら、インナーを黒のハイネックにするだけでシックに決まります。細めのパンツやブーツを合わせた大人カジュアルなコーデを目指してみて。
- ミリタリージャケット<URBAN RESEARCH> ¥20,240
- トップス<FREAK'S STORE> ¥1,996
- パンツ<グローバルワーク> ¥1,980
かわいらしくなりがちなダッフルコートは、ボトムスがデニムだとカジュアル度が増してしまいます。
コートは深みのあるネイビーを選び、ボトムスはホワイトの細身パンツで爽やかに仕上げましょう。きちんとした印象をより引き立たせるなら、足元はクラシカルなローファーで。
トレンチコートは、永遠の定番ともいえる神アイテム。春秋ならギャバジン生地、冬はウールライクorメルトン生地など、季節に合わせて何着か持っていても損はしません。インナーはどんなものでもマッチしますが、あえて女性らしいボウタイブラウスを合わせると、今っぽいコーデになります。ボトムスの差し色で遊ぶのも素敵です。
- その他アウター<FRAY I.D> ¥24,750
- シャツ・ブラウス<COMME CA ISM> ¥3,538
- パンツ<URBAN RESEARCH> ¥2,596
MA-1は、ミリタリーな雰囲気を高めるならカーキ、モードライクに落とすなら黒を選びましょう。黒のMA-1は、実は幾何学模様やモダンアート調のプリーツスカートとの相性が抜群です。アウターとボトムスの素材の相性に気を付ければ、どんな柄でも簡単にマッチするので、ぜひお試しを!
- ブルゾン・スタジャン<B:MING LIFE STOR> ¥5,984
- スカート<en recre> ¥13,899
- スカート<Bou Jeloud> ¥6,600
シンプルなステンカラーコートでぜひ試したいのな、パリ風のシックなボーイッシュコーデ。アウターの下からのぞくオールインワンは、シンプルなデザインを選んでスッキリと。ベレー帽やキャンバスシューズなど小物にもこだわって、いつもとは違うお出かけコーデを楽しみましょう。
- アウター<SHIPS> ¥29,964
- サロペット<Samansa Mos2 blu> ¥2,200
- スニーカー・スリッポン<coen> ¥2,640
シンプルなステンカラーコートは、コーデが単調になりがち。そんなときは、インナーにフェミニンな柄ワンピースを合わせて、華やかさを足してみましょう。コートよりもワンピースの丈を長くすると、裾から柄がチラりとのぞいて、後ろ姿もおしゃれな印象になります。
ミリタリーコートを主役にするなら、思い切ってチェック柄で遊んでみて。ブラウンが基調のチェック柄なら、トップスやボトムスの色を選ばず、何を合わせてもしっくりなじみます。インナーのニットとコートの色を同系色でまとめると、統一感が高まるのでおすすめ。
監修
角佑宇子(すみゆうこ)
ファッションスタイリスト・ライター。『ananweb』『 女子SPA!』などをはじめとするWEBメディアにて、30代〜40代の大人の女性に役立つファッションテクニックやトレンド情報を発信。体型の悩みを改善する着こなし、トレンド服を上手に取り入れるコツなど、すぐに試せるコーデテクニックを提案しています。
Instagram:@sumi.1105