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漫画家・マキヒロチさんに聞く、おひとりさまのススメ

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ひとりだからこそ、得られるものがある──。
ホテルをテーマに紡がれる”癒やし”の物語『おひとりさまホテル』が好評連載中&コレドマガジンにも描き下ろし漫画を提供していただいた漫画家・マキヒロチさんが、おひとりさまで過ごす時間の魅力や楽しみ方を語ってくれました。忙しい日々の中で自分と向き合う時間を大切にするマキさんの言葉から、より豊かな人生を歩むためのヒントを見つけてみましょう。 -
マキヒロチ
第46回小学館新人コミック大賞入選。ビッグコミックスピリッツにてデビュー。『いつかティファニーで朝食を』では「朝食女子」というワードもブームに。代表作は他に、人生の岐路に立つ女性たちが新しい街で一歩を踏み出す姿を描く『それでも吉祥寺だけが住みたい街ですか?』、スケートボードに魅せられた女子の挫折と再生の日々を描いた『SKETCHY』(ともにヤンマガサード)、ホテルに魅せられ新しいライフスタイルを模索する人々を描く『おひとりさまホテル』(コミックバンチKai)。
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マキヒロチさんインタビュー
― マキさんはもともと、おひとりさまに苦手意識はなかったですか?
職業柄、取材に出かけることも多いので、ひとりで行動することに抵抗はなかったです。むしろ、他の誰かと予定を調整することが苦手で。若いころは青春18切符などを使って、その日の気分で自由に旅することが好きでした。
― バー、焼き肉、映画館……ひとりでどこまで行けますか?
どこでもひとりで行けます。ただ、4人席しかない店だとお店の方に悪いなと思うことがあるのと、1人前の量が多すぎる店はちょっと厳しいかもしれません。映画やライブももちろん平気です!― おひとりさまの魅力とは?
やはり自由であること、そして気を使わなくていいことでしょうか。たとえば誰かとホテルの同じ部屋に泊まるなら、どんなに仲の良い友人でも最低限の気づかいは必要ですよね。もちろんそれを上回るメリットがあるから一緒に行くわけですが、もしホテル自体を満喫したいならひとりのほうがそこで過ごす時間に集中できると思うんです。
― おひとりさまを楽しむコツは?
ひとりでの行動に尻込みしてしまうという方は、おひとりさま自体を目的にするのでなく、その先にある目的のために行動してみてはいかがでしょうか。
たとえば私は好きなアーティストがいて、そのライブがあれば北海道でも九州でもどこの地方でも行っていたんですけど、そのためには必然的に一人で行動する必要があったんですよね。
別にライブじゃなくても、観に行きたいアート、食べてみたいグルメなど、興味を持ったことを目的にすれば、ひとりで行動することにも理由がついて抵抗がなくなるかもしれません。
あと最近はSNSでのつながりもあるので、その場で体験したことをアップすれば、ひとりでの寂しさを感じることもあまりないんじゃないかな。― 漫画『おひとりさまホテル』に込めた思いや伝えたいことは?
『おひとりさまホテル』を描き始めたきかっけはコロナ禍でした。基本的なコンセプトは、「おひとりさま。」というひとり時間の楽しみ方を提案するメディアを運営している“まろ”ちゃんというパートナーの思いをベースに、ひとりで楽しめる新しいライフスタイルを提案したい、そしてホテルの多彩な魅力を伝えたいと考えました。
家族や友人と行く旅も否定しないけど、ひとりだと旅の目的によりフォーカスできる。それに、建物にあたる陽の光が美しいこと。澄んだ静寂があること。スタッフさんの所作が洗練されていること。そういった、ひとりじゃないと気づけないこともたくさんある。
漫画に出ているホテルに泊まってほしいというわけじゃなく、ひとりでホテルに泊まってみようかなと一歩踏み出すきっかけになってくれるとうれしいです。― コレド室町を舞台にした描き下ろし漫画で意識したことは?
昨年に引き続き、“女性のライフスタイル×コレド室町”をテーマに描かせていただきました。今回は既婚の女性を主人公に、多くの方に共感していただけるようなストーリに仕立てています。でもたった4ページで構成するのはなかなか難しいです(笑)。 今回はコレド室町テラスの2店舗を取材させていただいて、まず「富錦樹台菜香檳(フージンツリー)」では台湾料理をいただきました。台湾料理といえば魯肉飯や豆花といったイメージだったのですが、知らない料理ばかりで面白かったです。「日本百貨店 にほんばし總本店」にはご当地の名物がいろいろ揃っているので、日本中を一気に旅しているような気分になれますね。
― マキさん自身が、漫画の主人公としてコレド室町を訪れるなら?
ふだんから車で映画館に行くことが多いので、「TOHOシネマズ日本橋」をよく利用しているんです。だからまず車で映画館に行って、帰りにご飯を食べる流れかな。せっかくなのでちょっと贅沢して「まんてん鮨」でおまかせのお鮨をいただくことにします。お鮨屋さんって敷居が高くてひとりじゃ入りにくいという方もいらっしゃいますが、商業施設だと比較的入りやすいのでおすすめですよ。 -
マキヒロチさん描き下ろし! コレド室町を舞台にした漫画もチェック!
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