コレド室町テラスの「NS by NOUSAKU」の店内装飾は、ジュエリーのデザインも手掛けた建築家の永山祐子さんによるもの。天井からシャンデリアのように錫の板が吊り下げられており、美しく光を反射しています。

ジュエリーをディスプレイするテーブルの天板も錫製の特注品。ジュエリーとリンクするような曲線にこだわり、能作の職人の手で作られました。

さらに、床やテーブルの土台には、錫の鋳型に実際に使用する砂を採用するなど、能作のものづくり精神を反映した空間となりました。

以前から能作をご存知で興味を持った方はもちろん、この雰囲気に惹かれて足を止める方も多く見られます。年齢層も幅広く、最近では海外のお客様がふらりと訪れて一度にたくさん購入されることもあるそうです。

「NS by NOUSAKU」をプロデュースしたのは、2023年に能作の社長に就任したばかりの能作千春社長。彼女が錫ジュエリーを作りたいと思ったきっかけのひとつが「錫婚式」だったといいます。

能作では結婚10周年の節目をお祝いする錫婚式というセレモニーを提案しており、社長の結婚10周年にあわせて本社のスタッフがサプライズで錫婚式を行いました。その際にプレゼントされた職人オリジナルの錫製リングを、自身の結婚指輪に重ねてつけられたことに強い喜びを覚え、錫のジュエリーブランドを作りたいという思いへとつながっていったそうです。

まず、能作で通常使用している錫100%ではジュエリーにするには柔らかすぎたため、素材の研究・開発から取り掛かることとなります。試行錯誤を重ね、「NS by NOUSAKU」のために新素材「ティンゴールド（Tin Gold）」を開発。錫に3%の金を配合することで、錫の持つ柔らかな印象はそのままに強度をアップしました。

とはいえ手でも簡単に曲げられるほど柔らかい金属なので、とくにイヤカフは耳の形や厚みにフィットするように少し曲げるとストレスなくつけられると好評。これも柔らかくて軽い錫ならではのメリットです。

また、肌なじみの良さも魅力です。たとえばチョーカーは胸に馴染ませるようにつけると、肌と一体感が出てきます。

「やさしく肌になじむ、 なめらかな錫ジュエリー」をブランドコンセプトに、建築家の永山祐子さんが手掛けたファースコレクションはリボンをモチーフにデザイン。

錫の特徴である柔らかさを活かし、しなやかに体に巻きつくリボンのように、流れるような曲線を描き出しました。実際に身につけると体にしっくり寄り添ってくれ、その軽やかなつけ心地に驚かされます。

アイテムはピアスとイヤカフ、ネックレス、リングをラインナップ。アコヤパールを組み合わせたアイテムが多く、ドレスからカジュアルまで幅広いシーンやスタイルにあわせて活躍してくれます。セットでつけると、流れるような曲線のつながりが感じられてより素敵です。

着脱可能なバックパーツのついたピアスもあり、たとえば働いている時はバックパーツを外してシンプルに、ディナーに行く時につけてより華やかな印象にチェンジできます。バックパーツだけでも販売しているので、さまざまな組み合わせをお楽しみいただけます。

そして「NS by NOUSAKU」の大きな特徴のひとつがユニセックスであること。錫の持つやわらかな光沢とシンプルでミニマルなデザインは、ジェンダーレスで、幅広い方に違和感なく馴染むジュエリーとなっています。

アートディレクターは脇田あすかさん。ロゴやパッケージ、ショッパー、ルックブックのデザインやビジュアルなどを手掛けました。

パッケージには錫の箔押しがほどこされ、錫製のチャームがリボンでつけられています。どのツールも細部までこだわってデザインされているので、大切な方へのギフトにもぴったりです。

ちなみにNS by NOUSAKUと同じコレド室町テラス1Fには「能作」のショップも入店しています。こちらでは錫100％のテーブルウェアや真鍮製のインテリア雑貨がラインナップされているので、NS by NOUSAKUと併せて立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。

現在、「NS by NOUSAKU」のジュエリーを実際に手に取ってご覧いただけるのはコレド室町テラスだけ。ぜひ店頭に足を運んで、これまでにない魅力をまとった錫ジュエリーに触れてみてください。