コレド室町

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コレドでワインを楽しむならこの4店!ソムリエ厳選のワイン&グルメをご紹介

2023/11/17
  • 11月16日のボージョレ・ヌーボー解禁をはじめ、忘年会、クリスマス、お正月、新年会など、ワイン気分が盛り上がる季節。コレド室町の中でもとくにワインにこだわりを持った「ヴィノスやまざき」「VINOSITY maxime(ヴィノシティ マキシム)」「富錦樹台菜香檳 (フージンツリー)」「LA BONNE TABLE(ラ・ボンヌ・ターブル)」の4店で日々ワインと向き合うソムリエに、いまおすすめのワインをお聞きしました。

    お歳暮やお年賀、手みやげにぴったりのワインを見つけたい方、コレド室町でレアなワインを楽しみたい方はぜひチェックを! ワインの美味しい飲み方や、料理とのマリアージュもあわせてご紹介します。今夜はきっと、ワインが飲みたくなっちゃいますよ。

  • ヴィノスやまざき「コスパも人気も高すぎる3本」コレド室町2 1F

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    ヴィノスやまざき
    中谷吉来さん

    初めてシャンパンを飲んだときに、その味わいに感動し、ワインの世界にのめり込む。結婚式場でワインを扱う仕事を経て、ヴィノスやまざきに入社。2023年より、ヴィノスやまざき コレド室町店の店長を務める。

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    「ヴィノスやまざき」は、1913年に創業した蔵直®ワイン専門店です。輸入業者などを通さずに、世界各国の生産者の元に自分たちの足で訪れ、直接交渉。そうすることで、高品質なワインをできるだけお求めやすくお客様にお届けできるところが特長です。コレド室町店では会社帰りに買ってくださるお客様が多いので、フラッと来ても手に取りやすい価格帯のワインを多く取り揃えています。

    今の時季はボージョレ・ヌーボーもラインナップ。味が薄くて飲みごたえがないというイメージを覆す味わいとなっていますのでぜひご期待ください。

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    モンマルサル エクストレマリウム 3,278円(750ml/1本)

    1本目のおすすめは、お手頃ながら本格派のスパークリングワイン「モンマルサル エクストレマリウム」。こちらはスペインのスパークリングワインであるカヴァ(Cava)です。フランスのシャンパーニュ地方で造られるシャンパン(Champagne)と同様に、瓶内二次発酵(※1)を行う伝統的な製法で造られていますが、高騰を続けるシャンパンに比べると価格は抑えられており、かなりコストパフォーマンスの良いワインだといえます。

    ※1 瓶内二次発酵…一度発酵したワインをボトルの中で再び発酵させる製法。「シャンパーニュ製法」「トラディショナル方式」とも呼ばれる。繊細できめ細やかな泡が特長。

    そんなカヴァの中でも、ヴィノスやまざきのスパークリングワイン部門でNo.1の売上を誇るのが「モンマルサル エクストレマリウム」です。好評につき半年にわたって欠品していたのですが、待望の新ヴィンテージが入荷しました。シャンパンでは複数年のワインをブレンドするノンヴィンテージが主流ですが、こちらは単一年のブドウのみを使用しています。自社栽培の地ぶどう3品種に加え、樽発酵し長期熟成したシャルドネを贅沢にブレンド。切れ味のいい辛口ながらしっかりとしたコクと複雑味が感じられる、シャンパンにも引けを取らない上質な味わいに仕上がっています。白身のお刺し身、カルパッチョなど、魚料理全般によく合います。

    熟成に向くスパークリングもありますが、このエクストレマリウムは購入してすぐお楽しみいただける1本です。グラスは泡立ちが美しいフルートグラスでも、華やかな香りを堪能できる白ワイングラスでもOK。冷蔵庫でキリッと冷やしてお楽しみください。

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    ストーンヘッジ メリタージュ ナパ・ヴァレー 3,938円(750ml/1本)

    続いては、ヴィノスやまざきの顔ともいえる1本です。数十万円のワインも造られる高級産地カリフォルニアのナパ・ヴァレーのワインをお求めやすい価格で届けたいという想いで造りあげた「メリタージュ ナパ・ヴァレー」です。ナパのワインは美味しいけど高いという常識を覆し、ヴィノスやまざきの赤ワイン部門で10年間売上No.1という絶大な人気を誇っています。

    ナパ・ヴァレーのワインならではの濃厚な果実味が堪能でき、ジューシーな甘味とほどよい酸味のバランスが素晴らしい、高級感のある味わい。厚切りのステーキ、甘辛いタレのステーキなど肉料理と好相性です。温度帯は常温で、香りを開かせるように大ぶりのグラスでお飲みください。個人的には飲む30分前ぐらいに抜栓するのがおすすめです。空気に触れることで香りと味わいがこなれていきます。抜栓した日と、翌日の風味の違いをお楽しみください。

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    ソレイユ・キュヴェ・ユウコ 1,650円(750ml/1本)

    3本目は、「ソレイユ・キュヴェ・ユウコ」という低アルコールの甘口ワインです。こちらのワインが生まれたのは、ヴィノスやまざきの会長である種本祐子のお母様が体調を崩してしまったことがきっかけなんです。お医者様から「赤ワインを飲んでみなさい」と言われたのですが、ワインに強くなかったお母様の「アルコールが控えめで親しみやすいワインがほしい」という声に応えて、南フランスの有名シャトーと共同開発することに。3年もの歳月をかけて誕生しました。

    通常のワインのアルコール度数は12〜13%が主流ですが、「ソレイユ・キュヴェ・ユウコ」のアルコール度数は6%。ブドウは完熟したメルローを使用することで、糖分を足さずとも甘口のワインに仕上げています。ワインはちょっと苦手という方や飲み慣れていない方、平日にはあまりアルコールの強いお酒を飲みたくないという方、いろんな人が集まるパーティーのお持たせにもぴったりです。

    冷やして飲むのももちろん美味しいですし、冬の時期は温めてホットワインにするのもおすすめです。スクリューキャップで開閉も簡単。バニラアイスなどデザートと合わせたり、就寝前にそのまま飲んだり、一度に飲みきらなくても幅広いシーンでお楽しみいただけます。店頭で無料試飲もできるので、ぜひお試しください。

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    ヴィノスやまざき
    コレド室町2 1F

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  • VINOSITY maxime「注目の国産ナチュール2本」コレド室町2 1F

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    VINOSITY maxime(ヴィノシティ マキシム)
    横山裕樹さん

    さいたま市内のホテルなどに勤務後、都内のレストラン&カフェで飲食担当に。ヴィノシティ マキシムにてマネージャー兼シェフソムリエを務める。

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    ヴィノシティ マキシムでは、多くの人に、もっと気軽に、もっと日常的にワインを楽しんでもらいたいという思いで、選りすぐりのワインと、ワインに合うオリジナルビストロ料理をリーズナブルに提供しています。店内でのご注文はもちろん、ボトルで購入してお持ち帰りいただくことも可能です。

    ワインの品揃えで大切にしているのは、コストパフォーマンスと季節感です。気軽に楽しめる価格帯でもしっかりクオリティが高く、ジャンルに縛られることなくその季節に飲みたいワインを中心に取り揃えています。

    日本各地のワイナリーを訪問し、日本ワインを広める活動もしているので、日本ワインの品揃えは30種以上と比較的豊富です。人気の銘柄もグラス&ボトルで楽しめます。この時季は、フランスのボージョレ・ヌーボーだけでなく、山梨県産ワインの新酒である山梨ヌーヴォーもご用意しています。

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    domaine tetta Aki Queen 850円(グラス/1杯) ※数に限りがございます。品切れの際はご容赦ください。

    最初のおすすめは、岡山県北西部の新見市哲多町で造られているナチュール(※2)専門ワイナリー「domaine tetta(ドメーヌテッタ)」の1本です。巨峰から生まれた「安芸クイーン」という黒ブドウ品種を使用したロゼで、微発泡があります。甘みがありながらも軽やか。フルーティかつドライに仕上がっているので、単体でも食事と合わせても、万能にお楽しみいただけます。

    ※2 ナチュール…フランス語で「ヴァン・ナチュール(Vin Nature)」とよばれる「自然派ワイン」のこと。日本では明確な定義はないが、一般的にオーガニック栽培のブドウを原料とし、天然酵母で自然発酵。酸化防止剤(亜硫酸塩)の使用を抑えたワインを指す。

    料理とワインの組み合わせを考えるときは、色で合わせるというのが定番の手法で、こちらのワインはトマトソースや生ハム、ソーセージ、エビやカニなどの甲殻類まで幅広い料理によく合います。

    白ワインと同じように8〜10度を目安に冷やして、お気に入りのグラスでカジュアルに楽しむのが似合うワインです。最初は前菜と合わせて、飲んでいるうちにワインの温度が上がると、黒ブドウの果実味やボリューム感が際立って、メインの温かい料理にもマッチ。1本でディナーを通して楽しめるのがロゼの魅力です。日本固有の品種ならではの個性をご堪能ください。

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    Fattoria AL FIORE 2022 Anco 900円(グラス/1杯) ※数に限りがございます。品切れの際はご容赦ください。

    2本目のおすすめは、蔵王のふもと、宮城県川崎町のワイナリー「Fattoria AL FIORE(ファットリア・アル・フィオーレ)」のワインです。イタリンのシェフをしていたオーナーの目黒浩敬さんが、地元のブドウを使った完全ナチュールでのワイン造りを行っています。

    こちらは最近人気が急増している「オレンジワイン」。世界最古のワインの産地とされるジョージア(グルジア)で造られていたワインなのですが、近年その良さが見直されて、ナチュール生産者を中心に多くのオレンジワインが造られています。中でも国産ナチュールのオレンジワインのクオリティは非常に高いように感じます。

    ファットリア・アル・フィオーレでは「デラウェア」という白ブドウ品種を使用。皮や種も一緒に発酵することで色素が抽出され、オレンジに色づいています。白ワインに比べてボリューム感があり、複雑な味わい。トマトソースやバジルソースをかけた旬の野菜のグリル、豚肉や鶏肉の塩焼きなどと好相性です。オレンジワイン自体、まだ飲む機会も少ないと思うので、この機会に自分ならではのマリアージュを発見してみてはいかがでしょうか?

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    VINOSITY maxime
    コレド室町2 1F

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  • 富錦樹台菜香檳「台湾料理を引き立てる2本」コレド室町テラス 2F

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    富錦樹台菜香檳 (フージンツリー)
    上田 大さん

    ワインと料理の組み合わせの奥深さからワインに興味を持つ。数多くのレストラン勤務を経て、2020年よりフージンツリーにてゼネラルマネージャー/ソムリエを務める。

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    フージンツリーのオーナーJay Wu(ジェイ・ウー)はアパレル出身で、日本の代官山のようなおしゃれなストリートを台湾にも作りたいと考え、台北の「富錦街(フージン街)」という緑の美しい街に自らのショップをオープン。さらなる活気を求めて、日本の大手セレクトショップにも出店を依頼するなど、約20業態のショップが集まったストリートを作りあげました。その中の1店舗として2014年に誕生したレストランが「フージンツリー」。フージン街で働く人たちや日本からやってきた友人たちに、おしゃれに台湾料理を楽しんでほしいという思いが込められています。

    台湾ではお酒を飲む場所と料理を食べる場所が分かれていることが一般的ですが、フージンツリーでは日本の食文化にも影響を受けて、料理を食べながらお酒をたしなむ贅沢な時間を大切にしています。料理は台湾の伝統的な料理を中心にバラエティ豊富に取り揃え、油を抑えたヘルシーでやさしい味わい。台北本店そのままの味を、シャンパンやワインとともにゆっくりとお楽しみください。

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    ベルナール トルネイ 1,680円(グラス/1杯) 9,800円(750ml/1本)

    フージンツリーは“洗練された台湾料理をシャンパンと共にスタイリッシュに楽しめる店”というコンセプトを掲げており、約20種類ものシャンパンを、できるだけ価格は抑えてラインナップしています。B級グルメの印象もある台湾料理に、高級なお酒の代名詞ともいえるシャンパンを合わせることにも面白みがありますよね。

    こちらの「ベルナール トルネイ」は、フージンツリーで一番人気のシャンパンです。オーナーがフランスを訪れた際に出会い、惚れ込んで独自に取り寄せているので、日本であまり目にすることはないと思います。

    柑橘系フルーツの果皮を砂糖漬けにしたような香り。黒ブドウのピノ・ノワールを70%使用することで、ふくよかで豊かな果実味があり、しっかりとした味わいの台湾料理ともマリアージュします。価格が高騰しているシャンパンながら、ボトルで1万円を切る価格も魅力です。

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    キング エステート ピノ・グリ1,180円(グラス/1杯) 6,800円(750ml/1本)

    もう1本のおすすめは、アメリカ・オレゴン州のワイナリー「キング エステート」の白ワイン。オーガニック認証を受けた自社のブドウ畑で育てられたピノ・グリを100%使用しています。

    ピノ・グリは黒ブドウにルーツがあるため、とくに豊かなボディが特長です。台湾料理はいろんなスパイスを使っているので、アロマティックで複雑なニュアンスを持ったピノ・グリのワインとはとても相性がいいんです。

    熟した洋梨や白桃、レモンライム、トロピカルフルーツのアロマ。いきいきとした酸があり、フレッシュでバランスの取れた余韻の長いワインです。

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    水蓮菜と木の実の炒め small:1,280円 Regular:2,180円 ※写真はRegular 台湾揚げ出し豆腐 980円 豚バラ肉の角煮 ナツメとハイビスカスソース 2,980円

    ワインとマリアージュさせることで真価を発揮するお料理も3品ピックアップしてご紹介します。

    1品目は、フージンツリーに来店されたほとんどの方に注文いただく「水蓮菜と木の実の炒め」。見た目は空芯菜や豆苗炒めと似ていますが、こちらは「水蓮菜(すいれんさい)」という水草の一種。日本ではほとんど流通していない野菜で、台湾から直接輸入しているため、日本で食べられるお店はほとんどありません。その特長は、なんといってもシャキシャキの食感。おそらく日本の方は未体験の“やみつき食感”です。茶色い樹の実は「破布子(はぶし)」という漬物で、台湾では醤油のように調味料として使われることが多く、つけ汁と一緒に炒めることでより独創的かつ風味豊かに仕上がっています。

    「台湾揚げ出し豆腐」は、なんと玉子豆腐を使った揚げ出し豆腐です。厳選した玉子豆腐にオイスターソースの旨味あふれる特製ソースを絡めた名物料理。通常の揚げ出し豆腐とは異なるとろけるような食感とコクのある味わいに驚かれることでしょう。上記でご紹介したどちらのワインとも好相性ですが、あえて言えば「キング エステート ピノ・グリ」とのペアリングがおすすめ。アロマティックでスパイシーなワインの味わいで、濃厚なソースにもよく合います。

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    インパクトのある肉料理は、「豚バラ肉の角煮 ナツメとハイビスカスソース」です。豚バラ肉をハイビスカスと紹興酒を入れた醤油ベースの甘みのあるソースで、ホロホロになるまで煮込みました。

    重厚な見た目ですが、華やかなハイビスカスの香りとナツメの自然な甘さも相まって、食べてみると想像以上にスッキリとした味わい。日本の豚の角煮とは全く違った美味しさが楽しめます。脂の乗った肉料理にも負けない力強さがあるシャンパン「ベルナール トルネイ」を合わせると、もうたまりませんよ。

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    富錦樹台菜香檳
    コレド室町テラス 2F

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  • LA BONNE TABLE「この1皿のための1本」コレド室町2 1F

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    LA BONNE TABLE(ラ・ボンヌ・ターブル)
    粂川恵輔さん

    スペインバルでソムリエとして約10年勤務後、ミシュラン三ツ星フレンチ「レフェルヴェソンス」に入店。ペアリングの研鑽を積む。2022年よりラ・ボンヌ・ターブルにて勤務。

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    「LA BONNE TABLE(ラ・ボンヌ・ターブル)」は、ミシュラン三ツ星「レフェルヴェソンス」の姉妹店。中村和成シェフが素晴らしい日本の食材を選りすぐり、奇をてらうことなく伝統的なフレンチの技法で調理するカジュアルガストロノミーです。

    ワインに関してはフランスにはとどまらず、世界各地からひたすらマニアックなワインを揃えています。店外からもセラーが見えるようになっているので、たまに驚いた海外のソムリエが「なんだこれは」と入ってくることも。ワイン愛好家のお客様はもちろん、プロのソムリエの方がペアリングを学びに来られることも少なくありません。

    最近は冷涼地のワインに注目しています。ドイツやオーストリアからはじまり、スロバキアやハンガリーなど中央ヨーロッパ、そしてニューヨークなど寒い地域のワインは味がきれいで軽やかで、フードフレンドリーなんですよね。

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    FINCA SAN BLAS BLANCO 1,300円(グラス/1杯)

    こちらは、スペインの地中海沿いのバレンシア地方、そこから少し内陸に入った山沿いにあるワイナリー「FINCA SAN BLAS (フィンカ・サン・ブラス)」が手掛ける白ワインです。穀物やナッツのような熟成感のある香り、それでいて若いワイン特有の白い花や柑橘系の香りもあり、両方のいいところが出ているのですが、その理由は通常のワインとは異なるユニークな製法にあります。

    通常はワインのヴィンテージが2015年であれば、2015年に収穫したブドウで造られたワインを指しますが、こちらのワインは2015年のブドウをベースにしながら、これまでに造られたワインを大きな樽に継ぎ足していった「うなぎ屋の秘伝のタレ」のようなワインをブレンドして造られているんです。そのヴィンテージの個性の輪郭をより浮かび上がらせるため、そしてより面白い複雑味を出すために、フレッシュ感と熟成感を掛け合わせているんですね。過去のワインを貯蔵するためにコストや手間がかかることもあり白ワインではあまりない製法ですが、シャンパンやシェリーなどでは取り入れられています。

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    栗のリゾットはコース(13,000円)の中の一品。食材の入荷次第のご提供となります。

    合わせる料理は「栗のリゾット」。ペアリングでは色味が似ていることも重要なのですが、熟成感を感じさせるワインの色合いが、リゾットの色味と良く合っています。

    チーズと栗の濃い旨味、栗のホクホクとしたまろやかな口当たりは、熟成したワインが持つ香ばしさや、クリーミーなテクスチャーと素晴らしく調和します。さらに若いワインもブレンドしていることで、フレッシュなミネラル感や塩味が前面に弾けるように現れたときに味わいが大きく変わります。

    ペアリングするときはまず料理を食べていただいて、その余韻のあるうちにワインを口に含んでください。料理の後味とワインの風味を合わせるイメージです。ちなみに日本酒をペアリングする場合は、料理を口に含んだ状態でお酒も飲む「口内調味」によって、日本酒がソースのような役割を果たすんですね。

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    LA BONNE TABLE
    コレド室町2 1F

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