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LIFESTYLE

いま台湾がアツい!
誠品生活日本橋で触れる、台湾カルチャー最前線

2023/07/21
  • 東京にいながら“台湾のいま”に触れられる、コレド室町テラス 2Fの「誠品生活日本橋」。食、本、音楽など、世界が注目する台湾カルチャーについて、台北出身で同店スタッフの林佳妮さんにお話を伺いました。

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    誠品生活日本橋 林佳妮さん(中央)

  • 台湾発「誠品生活」のルーツと見どころ

    誠品のルーツは、1989年3月にさかのぼります。台湾の台北市仁愛路のロータリーに、吳清友(ロバート・ウー)が人文とアート関係の専門書店を創業。当時の台湾には専門書をあつかう書店があまりなく、日本の書店を参考にしたともいわれています。

    1999年には誠品敦南店が、世界初の24時間営業を開始。2004年には雑誌『TIME』アジア版の「アジアで最も優れた書店」に、2015年にはアメリカのCNNによって「最も優れた17の書店」に選ばれました。現在では40店舗以上を展開し、書店を中心に、画廊やフードサービス、ホテル、マンションなどの事業にも進出。現地ではビル一棟がまるごと誠品生活となっていることもあり、百貨店のようなポジションを築いています。

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    誠品生活日本橋は、2019年の9月27日にオープン。誠品が初めて中華文化圏を出て、日本で展開する拠点です。江戸時代の街並みを思わせるような和の趣ある店舗デザインは、台湾の著名な建築家でアメリカ建築家協会の名誉フェロー会員である姚仁喜氏が担当。日台融合をテーマに、日本と台湾のクラフトマンシップあふれる、物語のある商品をセレクトしています。

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    誠品生活日本橋フロアマップ

    書籍を中心に、文具や雑貨、レストラン、カフェなども充実。イベントスペースやクッキングスペースも備えており、トークショーやワークショップ、展示など各種のイベントも頻繁に開催されています。

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    台湾生まれの万能調理家電「大同電鍋」を使ったクッキングイベントは大人気。

  • 日本人がまだ知らない台湾カルチャー

    台湾と日本は文化的にも共通点が多いので、日本の方にとって台湾は過ごしやすく、魅力を感じやすい国だと思います。たとえば台湾の学校は日本と同じで、小学校が6年制、中学、高校は3年制、大学は4年制。室内では靴を脱ぐところも同じです。食べ物も日本人の味覚に合うものが多いのではないでしょうか。

    一方で、日本よりも南に位置する台湾は、南国気質で情熱的なところがあります。たとえばコロナ禍において、必需品となったマスク。白や水色が一般的ですが、台湾では気分が高揚するような「カラフルマスク」がいち早く登場しました。色とりどりで、さまざまな柄のかわいいマスクは大流行に! 今日私がつけているのも台湾のマスクです(笑)。

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    いま私が一番おすすめするアイテムは「ドリンクホルダー」です。台湾ではドリンクスタンドが街のいたるところにあります。台湾人はドリンクが大好きで、1日に2~3杯飲むことも珍しくありません。そこで役立つのが、購入したドリンクのカップをスポッと入れて手提げで持ち運べるドリンクホルダー。日本ではあまり見かけませんが、実は台湾ではかなり前から浸透しているんです。

    台湾人はエコへの意識が高く、ステンレス製やガラス製のマイストローを持ち歩く人が多いので、手提げ袋も自分で用意したいと思っている人が多いんでしょうね。マスク同様にいろんな色柄が選べるのもポイントで、最近は誠品生活日本橋でも人気が高まっています。

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    台湾のドリンクといえば「タピオカドリンク」が定番ですが、日本の方に馴染みがないところだと、乳酸菌飲料と緑茶をあわせた「多多緑(トォトォリュー)」も人気です。誠品生活日本橋内のドリンクスタンドHAPPYLEMONの「ソルティチーズティー」も、台湾現地で長く愛されています。いずれも氷の量やシロップの量などをカスタマイズできることも、台湾のドリンク文化の特徴です。 また台湾ではどんなドリンクにも牛乳を入れることが多いです。漢方的には体内の熱を沈めてくれる効果のある「冬瓜茶(ドングァツァー)」や「仙草ゼリー」にも、牛乳を入れるとすごくおいしいんです。ぜひご家庭でも、暑い夏にピッタリの台湾ドリンクをお試しください!

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    お湯で溶いて氷を入れるだけで気軽に楽しめる「冬瓜茶(ドングァツァー)」。

    台湾の文具も注目を集めています。おすすめは台湾の文具ブランド「TWSBI(ツイスビー)」の万年筆。お求めやすい価格ながら、加工技術や機能性、デザイン性にも優れています。私も愛用中です! また、台湾発のインスタントミルクティーブランド「三點一刻(サンティェンイーカー)」とコラボレーションした誠品生活日本橋オリジナルインクや、台北メトロのラインカラーをモチーフにしたインクなど、ユニークなインクの数々もラインナップしています。さまざまなインクを楽しみたいなら、インクの入れ替え不要のガラスペンも便利ですよ。

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    「TWSBI」の万年筆はインクの色が透けて楽しめるスケルトンボディ。

  • 世界が注目する、台湾のソフトパワー

    誠品生活日本橋では、繁体字で書かれた中文書(中国語の書籍)も多く取り扱っており、台湾から2ヶ月に1度、約100タイトルを入荷しています。実は台湾と中国の言葉は若干異なり、同じ言葉でもニュアンスや発音が違うことも。最近は台湾で使われる中国語(台湾華語)を学びたいという方が増えているので、学習に役立つ本も取り揃えています。

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    中でも、台湾の誠品のスタッフがいま最も重要で読むべきであると考える本をセレクトした「誠品選書」は要チェックです。このコーナーをチェックすれば、いまの台湾のトレンドがつかめるはず! 最近は台湾の原点に立ち返り、台湾を世界にアピールしたいという思いから、台湾の昔ながらの遊びや建築、デザインなどを紹介する本が増えているようです。

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    台湾の誠品による選書に加え、日本の出版物の中からも話題性や独創性の高い作品を選りすぐって紹介している。

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    少しノスタルジックな台湾の情景が見えてくる、呉明益の代表作『自転車泥棒』『歩道橋の魔術師』は日本でもロングセラーに。

    また、台湾では書籍に限らず、さまざまなソフトを海外に発信していこうという流れがあります。たとえば「台湾ドラマ」もそのひとつ。もともと台湾では日本のドラマがすごく人気で憧れもあったのですが、近年では政府のバックアップもあり、台湾製のドラマが多く作られるようになりました。今年2023年には、宮部みゆきさんの小説『模倣犯』を原作にした台湾ドラマがNetflixのランキングを席巻し、大きな話題となりました。

    音楽分野においても、台湾のアーティストは国内にとどまらない活動を見せています。日本語に訳された曲もある「滅火器(Fire EX.)」や、誠品生活日本橋のオープン時にも来店してくれた「宇宙人(Cosmos People)」などのロックバンド、台湾先住民族のミ族出身の「舒米恩(Suming)」などは、日本でも多くのファンを擁しています。

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    左から、宇宙人『理想狀態』、舒米恩『詠歌者』、滅火器『無名英雄』

  • 夏を楽しむ!「日台 SUMMER FESTIVAL 2023」開催中

    誠品生活日本橋では8月27日(日)まで、「日台 SUMMER FESTIVAL 2023」が開催中です。今年は「涼夏趣(リャン・シャー・チュー)」をテーマに、涼しく夏を楽しむためのアイテムやイベントを取り揃えてお待ちしています。

    キービジュアルには波の写真家、夏井瞬さんの写真を採用。涼感あふれる作品の特別企画展も見どころです!

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    「日台 SUMMER FESTIVAL 2023」の詳細はこちら

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誠品生活日本橋
コレド室町テラス 2F

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