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三井記念美術館で、
三井グループ創業350年の歴史に触れよう

2023/06/16
  • 旧財閥としても名高い三井家が江戸時代から収集した、美術工芸品約4000点、切手類約13万点を所蔵する「三井記念美術館」の見どころをご紹介!
    館蔵品は茶道具や絵画、書跡、刀剣、能面、能装束、調度品など多岐にわたり、会期ごとに趣向を凝らした展覧会を年に5回程度開催しています。

  • 三井記念美術館の見どころとは?

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    三井記念美術館は、三井グループで知られる三井家が収集した美術品を展示し、芸術品を鑑賞するだけでなく三井家の歴史や文化を垣間見ることもできる美術館です。
    三井グループの起源は、三井高利(たかとし)が1673年に江戸本町に「越後屋」を開店したことに始まります。以来、三井家は呉服商や両替業などで発展し、明治以降は三井銀行や三井物産を設立するなどして三井財閥を形成。そのような経緯から、美術館には北家、新町家、室町家、南家、伊皿子家、本村町家のほか、鷹司家などから寄贈を受けた美術品約4000点が所蔵されています。

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    国宝「雪松図屏風」 円山応挙筆

    館蔵品には、国宝6点、重要文化財75点、重要美術品4点を含み、その中核は茶道具類で、国宝「志野茶碗 銘卯花墻」、重文「黒楽茶碗 銘俊寛」、重文「唐物肩衝茶入(北野肩衝)」などの名品が含まれています。また、拓本、書跡、能面、刀剣類、約13万点の世界的な切手コレクションも所蔵しており、展覧会のテーマに合わせて展示されるため、訪れるたびに初めての美術工芸品に出会えるかもしれません。

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    志野茶碗 銘卯花墻

    展示室では、洋風建築の空間に、館蔵品を主体に日本および東洋の美術品を展示しており、形・色彩・構図といったそれぞれの作品がもつ固有の美しさである「造形の美」を表現。また、茶室「如庵」を再現した展示ケースでは、茶道具の取り合わせによる「用の美」を味わうことができます。

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    「如庵」再現展示ケース内部 ※展覧会によっては展示されない場合があります。

  • 「三井本館」の建築も要チェック!

    三井記念美術館に遊びに行くなら、建築を堪能することもお忘れなく。三井記念美術館が入居する「三井本館」は、1929年に竣工し、1998年に国の重要文化財に指定されました。1923年の関東大震災を教訓として建設され、総事業費は当時の一般的なビルの建築費の約10倍で、関東大震災の2倍の地震にも耐える堅牢さを誇り、当時の日本の建設業界全体に多大な影響を与えたプロジェクトだったそうです。
    意匠については三井合名会社理事長である團琢磨が「グランデュア(壮麗)」「ディグニティ(品位)」「シンプリシティ(簡素)」の3つの標語を定めて力説したと言われています。ローマ風のコリント式オーダー列柱の威風堂々とした外観は、現代の室町・日本橋エリアでも存在感を放ちます。
    また、三井記念美術館の展示室1、2に当たる部屋は、木製羽目板と装飾が荘重な雰囲気を漂わせており、三井合名会社の重役の食堂として使われていた当時の面影を残します。この機会に、美術工芸品とあわせて壮麗な建物を鑑賞し、三井グループの歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

  • 特別展「三井高利と越後屋―三井家創業期の事業と文化―」について

    info

    「駿河町越後屋正月風景図」 鳥居清長筆

    6月28日(水)から8月31日(木)の期間は、三井グループ350周年を記念して特別展「三井高利と越後屋―三井家創業期の事業と文化―」を開催。創業者・三井高利が愛用した品々や、越後屋の事業成長に関わる記録などを展覧します。
    三井家の家法「宗竺遺書(そうちくいしょ)」や分厚い経営帳簿などの歴史資料、名物茶道具、絵画、そして先祖伝来の物品が展示され、三井の創業期から成長期までの事業、文化、信仰がわかりやすく解説されます。三井が三代にわたって発展を遂げた秘訣など、現代のビジネスに通じる気づきを得られるかもしれません。江戸時代最大級の豪商、三井の世界をご堪能ください。

    特別展のポイント①「三井高利が愛用した品々」

    高利が着用した十徳

    赤楽茶碗 銘再来 樂道入作 三井高利所持

    越後屋創業から黎明期の人物の愛用品から足跡を辿ります。高利が着用していた十徳や足袋、高利の妻かねが愛用していたと伝わる硯箱、高利が愛用していた赤楽茶碗などを通じて、当時の人々の姿をご紹介いたします。

    特別展のポイント②「越後屋・三井グループの歴史」

    天秤

    三井両替店大福帳

    事業の始まりと展開を、時代を追ってご紹介します。延宝元年(1673年)の越後屋創業期の規則や、三井の二大事業である呉服業・金融業の記録類や道具類など、主にビジネスにかかわる物品を展示します。

    特別展のポイント③「三井高利と茶道具」

    重要文化財 唐物肩衝茶入 北野肩衝

    瀬戸二見手茶入 銘二見

    事業の発展とともに、文化的な趣味に費やす余裕が生まれた三井家。茶の湯は、京都の豪商として必須の教養であり、茶道具の名品を所有することは商取引上の担保物件にもなることから、三井家でも享保年間(1716〜36)・元文年間(1736〜41)から名物茶道具の収集が始まりました。
    ここでは重要文化財である「唐物肩衝茶入 北野肩衝」や、中興名物の「瀬戸二見手茶入 銘二見」をはじめとした、名物茶道具や道具帳を展示しています。

info

三井記念美術館

休館日/月曜日(祝日の場合は翌平日)、展示替期間、年末年始、臨時休館日
開館時間/10:00~17:00(最終入館16:30)
Tel/050-5541-8600(ハローダイヤル)
料金/一般1,000円(特別展は別途)
アクセス/東京メトロ銀座線三越前駅A7出口より徒歩1分

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