ぺたんと眠るこの動物は…？

ぺたんとおやすみ中の動物は…？

写真の気持ちよさそうに寝ている動物は#ヒメハリテンレック！
見た目はハリネズミに似ていますが、テンレック科という全く別の動物なんです。

実はこのマダガスカルにしか生息していないヒメハリテンレック、哺乳類の常識を覆すような特徴を持っていると言われております！

それは——体温を一定に保たないこと。
人間を含む多くの哺乳類は恒温動物と呼ばれ、外気温が変わっても体温を一定に保ちます。
しかしヒメハリテンレックは気温に応じて、自らの体温を大きく変化させる変温性を持っています！

寒くなると「冬眠のような低代謝モード」に入り、体温を外気温近くまで落として長時間じっと過ごします。
そして意外なことに、暑い環境でも代謝を抑える“省エネモード”を使うことが報告されているんです！

そして驚くことにこのような体温のモード切り替えをほぼ毎日行うと言われています！
外の気温に合わせて"体温を下げて眠り、自然の温度で温まって目覚める"
まるで環境そのものを体の一部として使うかのような生理リズムを持っているんですよ！

これはヒメハリテンレックの属するテンレック科が哺乳類の中でも最も原始的なグループのひとつであることが理由なんです。

哺乳類や鳥類の祖先が爬虫類のような変温性から恒温性（体温を一定に保つ能力）を獲得していく過程の中で、テンレック類はその途中段階の特徴を今も保持していると考えられているんです！

そのためヒメハリテンレックのメスは繁殖期だけ、胎児や子供を守るため一時的に体温を一定に保つこともできるんです！

そんな不思議な体の仕組みを持ちながらも写真のようにこんなにも穏やかで、気持ちよさそうに眠る姿も見せてくれます！

当店ではヒメハリテンレックを手に乗せ、触ったり間近で観察するイベントも開催中！
ぜひ当店でヒメハリテンレックの独特の質感を実際に感じてみてくださいね。

みなさまのご来店、心よりお待ちしております。

※動物の体調によってイベントをお休みさせていただく場合がございます。