ファッションをきっかけに
自分も人も変わるのが楽しい

着こなしアプリで、人気1位を獲得した経歴を持つげんじさん。現在はYouTubeでおすすめのファッションを解説するほか、InstagramやアプリなどのSNSツールでファッションを発信しています。ディレクションしているブランド「リドム」も大好評。

もともとファッションが大好きで現在の活動を始めたのかと思いきや、中高生の頃までは音楽や映画、漫画のほうが好きで、洋服には特に興味がなかったのだそう。

「あるとき、父が買ってくれた古着のライダースジャケットがすごく気に入って。好きな洋服を着るのって楽しいんだなと気づいてから、似合うものを探して買い物するのが楽しくなったんです。そこから、どんどん自分を改革していきました。」

その楽しさを人にもシェアしたくて始めたのがYouTube。

「最初は友だちとノリで始めたYouTubeだったのですが、着こなしアプリで1位をいただいたので、どうせならネタはファッション1本でやっていこうと。ちょうど、高額な本革のジャケットを思い切って購入したところだったので、せっかくだから投稿してみようかなという気持ちもありました。」

これが爆発的な人気を博すことに！

「自分が好きなものを紹介して、人が喜んで反応してくれると、単純にすごくうれしい。『自分に自信がなかったけど、ファッションが好きになって彼女もできました』とか、フォロワーの方々からいただく言葉も励みになっています。」

おしゃれは好きだけど
自己満足よりも好感度を

げんじさんは、単なるファッションコーディネートだけでなく、恋愛要素を含んだアドバイスも発信しています。

「『清潔感を出そうね』とか『その着こなしは格好いいけど、女性受けはしないよね』とか話すこともありますね。僕は、コアなファッションマニアというよりは、おしゃれが好きな普通の人というスタンス。だから前衛的なモードよりは、街なかになじむセンスのいい着こなしが好みなんです。」

フォロワーと年齢が近いこともあり、イベントなどで直接会うと、話が盛り上がることもよくあるそう。

「みんな、“げんじのファン”というよりは、“ファッションという共通する趣味を持つ仲間”という感じ。お互いに、『それいいね！』『どこで買ったの？』なんて話せるのが楽しくて。」

きれいめ×スポーツテイストの
ハイブリッドファッションを

着こなしのヒントは、街なかの人や海外コレクション、雑誌などさまざまなところからインプットしているそうですが、あくまで「好感度」がポリシーだというげんじさん。

「ファッションが好きだと、ついマニアックになりがち。『ツウな人にはわかるけど、知らない人から見たらなんかよくわからなくてダサい』となるよりも、誰にも不快感を与えず、なんとなくおしゃれと思われるようなバランスを心がけています。」

そんなげんじさんの定番というと、きれいめカジュアル。

「上質でベーシックなものを組み合わせるのが好きです。スキニーパンツにオーバーサイズのコートとか。テーラードジャケットとスラックスに革靴とか、最近はきれいめの度合いが少し上がってきました。」

そんな着こなしにハイブリッドファッションテイストを取り入れるとしたら？と聞いてみたところ、イチオシのアイテムはボディバッグとのこと。

「これまで取り入れたことがない人にも、気軽にトライできる落とし込みやすいハイブリッドファッションのアイテムかなと思います。撥水効果とかストレッチ性、ポケットやファスナーの有無など、こだわりたいところでもありますが、男性はカジュアルになりすぎないかを気にする人が多いですよね。そんなときはグレーやブラックなどを選んで、モノトーンでシックにコーディネートするのがおすすめです。」

アウトドアブランドのアイテムを取り入れるとき、参考にしてみてはいかがでしょうか。