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おしゃれに撮って、飾りたい!
写真家・半沢克夫さんとフォトギャラリーショップオーナー・半沢真理さんが指南する
写真のある暮らし

2018/09/07

大切な家族に愛らしいペット、お気に入りの雑貨や美しい風景。思わずカメラを向けたくなるシーンはいつも身近にあるもの。ちょっとした撮り方のコツを覚えれば、ぐんとおしゃれな写真に仕上がります。また撮影した写真をSNSにアップするだけでなく、プリントして部屋に飾ることでより愛着が湧いてきます。今回撮り方のコツをレクチャーしてくれたのは、長きにわたり写真家として活躍している半沢克夫さん。さらに写真のプリントと飾り方のポイントを、克夫さんのパートナーでありフォトギャラリーショップオーナーである真理さんが指南してくれました。

50年以上、国内外のアーティストや世界中の風景などを撮り続けている克夫さん。おしゃれな写真を撮るコツをお聞きすると、その答えはいたってシンプルでした。興味のある対象物をよく観察し、ベストな撮影の瞬間を逃さないことがポイントとのこと。 「写真を撮るのは簡単なんですよ。最近はカメラの性能がいいから誰でも上手に撮れる。大切なのは『見て撮る』のではなく『感じて撮る』こと。例えば、子どもの写真はその子のお母さんが撮ったものが一番うまい。それは、お母さんがいつも子どもをよく見ていて、愛情にあふれているから。『愛』と『観察』がいい写真を撮る一番のポイントだと思います。人物に限らず、カッコいい、かわいい、きれい、おもしろいと自分が思った瞬間にシャッターを押すと、いい写真に仕上がります。」

克夫さんが撮影した膨大な写真の中から一番いい写真をセレクトするのは真理さんの仕事。写真の中から1枚を選び出し、プリントして飾る作業はハードルが高いと思われがちですが、その作業を楽しむことでより写真に対する愛情が深まると話してくれます。 「写真を撮ったらそれで終わりにせず、ぜひプリントして部屋に飾りましょう。部屋に子どもの写真を飾っておけば、子どもはその写真を見ながら育っていくので、大切な思い出として刻まれます。飾っておく写真は固定せず、四季によって入れ替えるのもおすすめです。例えば春は花、夏は海というように、季節に合わせてモチーフを決めるとセレクトしやすいですし、インテリアに季節感が出てきます。フレーム選びに迷ったら、最初はシンプルなものから始めると飾りやすいですよ。」

撮り方

できるだけ自然な光を活かしつつ、「いいな」と思った瞬間でシャッターを切る

プリントの仕方

紙質やサイズ、プリント方法をいろいろ試してみて、気に入ったものを見つける

飾り方

写真のテイストやインテリアに合うフレームをセレクトし、楽しみながら飾る

「撮り方」

「風景、雑貨、人物。対象物がどんなものであっても撮影の基本は同じ。屋外・屋内問わずカメラを構えるときは、手ブレしないようひじをしっかりとカラダに固定することがポイント。自然な光の中で撮ると一番きれいに仕上がるので、光をできるだけ活かしてください。対象物をよく観察し、自分が『いいな』と思った瞬間にシャッターを押すのがコツかな。といっても偶然に撮れた写真がいい仕上がりだったりする場合もあるから、あまり構えなくても大丈夫ですよ。」

1風景を撮るときは……

屋外の場合、まず気をつけたいのが光の当たり方。順光(被写体に対して正面から当たる光)と逆光(被写体に対して背後から当たる光)では印象がかなり変わってくるので、自分がきれいと感じる光のポジションを探しましょう。また屋外で撮る際、看板や電柱、車などが入ってしまう可能性が高いため、できるだけ余計なものは入れないように注意して。適度な空間をあけて撮ると、気持ちのよい写真に仕上がります。

2雑貨など物を撮るときは……

屋内で撮影するときは、室内灯など余計な灯りを消して光が混ざらないようにするのが秘訣。もし光が足りないときは白い紙などを当てて被写体を明るくします。小さな物やクローズアップして撮りたい場合は、マクロレンズ(近寄れるレンズ)を使うのがおすすめ。

3人物を撮るときは……

人物撮影の場合は、被写体の魅力やその人のいい部分を引き出して撮るのが重要。つくった笑顔よりも自然な表情のほうが魅力的な写真に仕上がります。笑顔じゃないとダメ、目をつむってしまったらNGと思いがちですが、あえておかしな表情をとらえて「笑顔の写真がベスト」という固定概念を捨てると、被写体の個性を引き出すことができます。特に子どもの場合はおもしろい表情をするので、そんなシャッターチャンスを逃さないようにしたいもの。子どもの成長は早いので、できるだけたくさん撮ってあげると大切な思い出として残ります。

スマホで撮るときのPoint

持ち運びもラクですぐに取り出せるスマホ。最近はカメラ機能も充実していて、真理さんのギャラリーショップでもスマホ撮影の作品があるそう。撮り方は一眼レフとあまり変わりません。光や空間の撮り方、人物なら表情に注意してトライして。

「プリントの仕方」

「プリント前にまず、飾りたい写真をセレクトしましょう。たくさん撮った中から一番いいものを選ぶのって意外に難しいんですよ。どれにするか悩んでしまったときは、家族に選んでもらうのがいいかもしれません。プリントするときは画像データを加工し過ぎると被写体の魅力が失われてしまうこともあるので、あまり加工せず自然のままがおすすめです。」

1いろいろ試して自分の好みのものを見つける

家庭用プリンターで出力する際、はがきサイズと2Lサイズの用紙が一般的。光沢あり・光沢なしのタイプがあるので、用紙とタイプをいろいろ試して自分にしっくりくるものを選びましょう。また出力方法もフチあり・フチなしがあるので、迷ったら1枚ずつプリントして並べてみると違いがわかりやすくなります。もし家庭用プリンターがなければ、コンビニエンスストアのマルチコピー機やカメラ店など専門店でのプリントサービスを利用して。コンビニではセルフサービスですが、専門店なら細かな注文もOK。色合いなどを相談することもできます。

モノクロプリントでカッコよく

同じ写真でもカラープリントとモノクロプリントではイメージがぐっと異なります。モノクロプリントすると硬質な印象に感じたり、レトロな雰囲気になるので、カラープリントとは違う魅力があります。プリンタードライバーの出力設定をするだけで手軽に変えられるので、ぜひトライして。用紙はモノクロ専用のものもありますが、通常の用紙でも問題ありません。

フチあり・フチなしで遊ぶ

プリントするとき、用紙の四方の白地を残すフチありプリントと用紙全面にプリントするフチなし印刷を選ぶことができます。フチありなら余韻が残る写真に、フチなしならダイナミックな写真に仕上がります。気をつけたいのはフチの太さが左右で違ってしまったり、全面プリントなのに不必要な白地が出てしまうこと。用紙をセットするときによく確かめましょう。

「飾り方」

「そのまま飾っても大丈夫ですが、フレームに入れることで写真がアートに生まれ変わります。写真はいわば誰でもできる手軽なアートですから、フレームに入れて楽しみたいもの。どんな写真にも合うのがシンプルなデザインの白いフレーム。 100円グッズなど手軽なものがたくさん販売されているので、種類を多めに用意しておくと便利です。」

STEP1冷蔵庫で飾り方をトレーニング

写真をどう並べればおしゃれに見えるか、初めのうちは迷ってしまいそう。そこで、まず並べ方のイメージトレーニング。冷蔵庫を1枚の壁に見立ててプリントした写真をマグネットで自由に貼っていきます。雑誌の切り抜きやポストカードと組み合わせても素敵。冷蔵庫の代わりに大きめのコルクボードを用意し、ピンで留めていくのも良し。気に入らなかったらすぐに貼り直せるので、失敗を気にせず手軽に組み合わせ方のイメトレができます。

STEP2フレームを選んで写真を入れる

組み合わせ方が決まったら、次は実際に写真をフレームに入れてみます。色や形、サイズの違うフレームをいくつか用意しておき、気に入るまで何度も入れ替えてみましょう。写真のテイストでフレームを選んでもいいですし、女性らしい部屋に並べるならフェミニンな飾りがついたもの、子ども部屋ならカラフルなものなど、インテリアに合わせて選んでも。モノクロプリントなら茶色や黒などシックな色合いもよく似合います。

STEP3棚や壁に並べてみる

フレームに写真を入れたら、棚や壁に飾ってみましょう。フレームの色や形はもちろん、フチあり・フチなし、カラー・モノクロなど出力方法がバラバラでも、組み合わせてみて自分が「いいな」と思ったらそれがベストな飾り方です。慣れないうちは2 、3枚ほどに抑えておき、見慣れてきてだんだん物足りなくなったら、写真やフレームを変えたり、数を増やすなど新しい飾り方にチャレンジしてみてください。

写真は取り出しやすく保管

入れ替えていくうちに写真がどんどん増えてしまった、そんなときは1枚ずつ取り出しやすく保管しておくのがベター。せっかくプリントしたものだから収納にもひと工夫。写真が傷まないよう厚紙と一緒に、撮影日付などのメモ書きを添えてビニール袋へ。1枚ずつ入れるのが面倒な場合はインデックス付きの引き出しにキープ。また飾りたくなったらすぐに取り出すことができます。

PROFILE

(左)半沢克夫 | Katsuo Hanzawa
写真家

1945年福島県生まれ。1974年からフリーランスとして活動。『ニューミュージック・マガジン』で撮影したトム・ウエイツの写真がきっかけで広告の世界へ。写真家、撮影監督として活躍。写真集、受賞歴多数。https://www.katsuohanzawa.com/

(右)半沢真理 | Mari Hanzawa
フォトギャラリーショップオーナー

克夫さんを始めとする巨匠の名作から20代の新人の作品まで、幅広い写真の作品を扱うセレクトショップ「zakura」のオーナーとして活動。店内には手頃な価格の額付き作品もあり、写真のセレクトの相談にも乗ってもらえる。https://www.zakura.tokyo/

※施設・店舗により商品の取扱が異なります。予めご了承ください。

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