2022.08.25
インナーダウンはどう選ぶ?
アウターにもなる人気アイテム
2022.8.25
インナーダウンはどう選ぶ?
アウターにもなる人気アイテム
アウターの中に一枚仕込むだけで段違いに温かくなるインナーダウン。アウター用のボリューミィなダウンコート・ジャケットと違って見た目もスマートなので、着こなしの幅も一気に広がります。そんなインナーダウンですが、まだ手にしたことがない方からすればどういうものをGETしたら良いのか迷うところ。そこで今回は、ご自身のスタイルにあったインナーダウンの選び方をご紹介します。
CONTENTS
#01 インナーダウンとは?
#02 インナーダウンの選び方
#03 【タイプ別】おすすめのインナーダウン
└袖なしタイプ
└袖ありタイプ
└Vネックタイプ
└丸襟(クルーネック)タイプ
└襟付きタイプ
#04 インナーダウンのコーディネート例
インナーダウンとは?
■アウターの中に着て保温性を高めるダウン入りトップス
薄手の中綿入りトップスで、通常のダウンよりも非常に軽いのが特徴です。しかし保温性はアウターに負けず劣らずの実力!
デザインは大きく分けて袖ありタイプと袖なしタイプの2種類があります。オーバーコートなどゆったりしたアウターには袖ありタイプを、かっちりとしたジャケットなら袖なしタイプを選ぶと上手に着こなせます。この他、丸襟・Vネックなど襟元のデザインにも注目。組み合わせるトップスの特徴に合わせてインナーダウンの素材・色・デザインを選びましょう。
■コンパクトで持ち歩きやすく、秋~冬やアウトドアで活躍するアイテム
ジャケット1枚では肌寒いといった秋口から真冬まで使えるインナーダウン。まさに今が旬のマストバイアイテムと言っても過言ではありません。
以前は一部のアウトドアブランドに限定されていましたが最近では、ファストファッションブランド・セレクトショップなどタウンユース向けのカジュアルブランドで日常着として展開されています。
インナーダウンの選び方
■温かさを重視するならダウンとフェザーの割合をチェック!
より温かさを保持できるインナーダウンはフェザー(羽根)よりもダウン(羽毛)の割合が多いことが特徴的です。ダウンとは水鳥の胸の部分から取れるもの。フェザ―は真ん中に芯のある羽根のこと。フェザーに比べてダウンのほうが冷気を遮断し、保温性に優れているため製品に含まれる素材がフェザーよりダウンの割合が多いほどに温かくて品質の高い製品ということになります。良質なダウンの目安としては70〜90%以上のダウンが配合されているもの。品質表示のタグに記載されているので、ぜひ購入前に確認してみてくださいね。
■トレンドのノーカラータイプは着回し抜群!
インナーダウンと一言にいってもデザインは様々です。どのようなシーンで着用する機会が多いかを想定して最適なアイテムを選ぶと良いですね。着回しが効いて、使い勝手が良いアイテムを重視したいという場合はノーカラータイプのジャケット型がおすすめ。ノーカラーは首まわりがスッキリしているので、厚手のニット・薄手のカットソー・パーカーなどどんなインナーを持ってきてもOKです。アウターもジャケット、コート、マウンテンパーカーなど種類を選びません。
■ライナーつきアウターなら手間いらず
着こなしや組み合わせ方に自信がないという方はインナーダウンが付属されているアウターを取り入れてみるのも良さそうです。アウターに付属しているインナーダウンならデザインや色合わせに悩む心配もありません。取り外しも出来るので、インナーダウンをベスト代わりに使用したり、他のアウターと組み合わせたり用途もさまざまに楽しめるのでおすすめです。
■カラーのインナーダウンは同系色でまとめる
インナーダウンの定番の色といえば、黒・ベージュ・グレー・カーキといったベーシックカラーが定番ですが、近年ではそれ以外のカラーアイテムも多く登場しています。とくに清涼感のある白やネイビーは洗練さをまとう色なので、大人の男性にもぜひ積極的に取り入れいただきたいカラーです。
色が明瞭なものや主張が強いものほどトップスとの組み合わせが難しくなるので、トップスとインナーダウンの色を同系色でまとめてみましょう。コーディネートに華やかさが出る上、全体的に統一感のある着こなしを感じられます。
【タイプ別】おすすめのインナーダウン
■袖なしタイプ
■袖ありタイプ
■Vネックタイプ
■丸襟(クルーネック)タイプ
■襟付きタイプ
インナーダウンのコーディネート例
オーバーサイズのシングルブレストジャケットにジャストサイズのインナーダウンを入れたレイヤードスタイル。ボトムスは腰まわりがゆったりしているタックパンツを合わせてジャケットのゆるさと統一性を持たせましょう。インナーダウンが体にしっかりフィットしていると、全体がゆったりしたシルエットでもきちんとさが残ります。ジャケットやダウンが暗い色の場合は、トップスの色を白など明るい色にして全体のトーンアップをはかりましょう。
インナーダウンの色がベージュなら合わせるアウターはカーキ色がベストマッチ! とくに秋冬の定番であるモッズコートならインナーダウン同様にカジュアルなテイストなので調和が取れます。
ただし、大人の男性のカジュアルコーデは全身がラフすぎるのもNG。ボトムスのパンツはきちんと見えするスラックスや落ち感のキレイなシェフパンツ、ノンウォッシュデニムなどでスッキリとした印象を引き出して。
ザックりとしたミドルゲージのニットカーディガンの中にインナーダウンを仕込む異素材MIXコーデ。素材の違うアイテム同士をさりげなく組み合わせるスタイルはコーデ全体に今っぽい旬な印象を与えることができます。
カーディガンもインナーダウンもテイストとしてはカジュアル寄りなので、ボトムスはセンタープレスのスラックスを合わせてスマートさを表現するのがおすすめです。足元はローファーで大人のトラッド感を表現してみては?
- ブルゾン・スタジャン<ABAHOUSE> ¥26,950
オールシーズン使える定番のバスクシャツ。とはいえ、秋が深まるとバスクシャツにアウターだけでは少し肌寒いので、インナーダウンを仕込んで機能性を高めましょう。バスクシャツの服地が白ならインナーダウンは黒、服地が黒もしくはネイビーならインナーダウンはベージュがおすすめです。インナーダウンを一枚差し込むことでボーダー柄の見える面積も減るので普段柄アイテムを着慣れない方でも挑戦しやすいスタイルです。
- マウンテンパーカー<SHIPS> ¥8,976
秋冬のパーティスタイルにも最適なインナーダウンコーデ。きちんとしたテーラードスーツにはきちんとしたジレ風のインナーダウンを組み合わせましょう。身幅もジャスト、着丈も長すぎないVネックのベストが使い勝手良しです。スーツの色が黒ならダウンはグレー、スーツの色がブラウンならダウンはベージュ......といったようにスーツの色よりもワントーン明るい色のインナーダウンを差し込むとコーデのバランスが整います。
まだ本格的な寒さが来る前ならインナーダウンをアウター代わりに活用することもできます。アウターとしてインナーダウンを取り入れる場合は、フードつきのパーカーなどをインナーに入れるとおしゃれ。パーカーはインナーダウンよりもオーバーサイズシルエットを選んでしまうと着膨れるので、その点だけ気をつけてきこなしましょう。アウター活用も狙って新たに購入する場合、インナーダウンはクルーネック(丸襟)タイプが合わせやすくてオススメです。
薄手素材とはいえ、見た目的に重たさを感じるインナーダウンに軽快さを与えてくれるのはストライプシャツ。あえて秋冬でも白地ベースのピンストライプシャツを組み合わせることで今っぽい抜け感を表現することができます。きれいめ感のあるストライプシャツに合わせるボトムスはあえてのゆるっとしたシルエットのタックパンツがおすすめです。シルエットは今年らしくラフに、でも扱う柄や素材にきれいさを残すのが今季キレカジの新定番!
爽やかなライトブルーのインナーダウンも大人の男性に人気のカラー。コーデのポイントはフレンチシックに色をワントーンもしくはツートーンで整えること。コーデのメインとなるインナーダウンを引き立たせるために、ボトムスは同系色のネイビーで下半身を引き締めましょう。インナーのカットソーと靴をホワイトで統一するとおしゃれです。シンプルな着こなしなのに色合わせにセンスが感じられる。まさに全方位からウケの良い、褒められコーデの完成です。
秋はチェック柄パンツが主役の時期。もちろん、チェック柄パンツはインナーダウンとの相性も抜群です。組み合わせのポイントはこちらも色の系統を揃えること。チェック柄に含まれる色をインナーダウンに起用すると全体の統一感が高まって良いですね。足元はカジュアルなロースニーカーに白靴下でチェック柄パンツのかわいらしさを引き立たせて。アウターとしてインナーダウンを合わせてもOKですし、アウターはコーデュロイジャケットなど冬素材のあるアイテムがマッチします。
シンプルなコート、キャメルのニット、白パンツにオペラシューズを合わせたベーシック×ナチュラルカラーの着こなし。大人のこなれたスタイルですが、間違うと野暮ったくも見えがちに。そこで頼れるのは黒のインナーダウン。ナチュラルカラーと相対する黒を差し色に入れることで、優しいだけじゃないピリッとした辛さを表現できます。しかしナチュラルな色合いにマッチしにくいツヤのある素材のインナーダウンはNG。マットな質感の素材を選んでコーデの完成度を高めていきましょう。
- その他アウター<URBAN RESEARCH> ¥12,100
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監修
角佑宇子(すみゆうこ)
ファッションスタイリスト・ライター。『ananweb』『 女子SPA!』などをはじめとするWEBメディアにて、30代〜40代の大人の女性に役立つファッションテクニックやトレンド情報を発信。体型の悩みを改善する着こなし、トレンド服を上手に取り入れるコツなど、すぐに試せるコーデテクニックを提案しています。
Instagram:@sumi.1105